カトリック松が峰教会と宮沢賢治。

 

カトリック松が峰教会は、大谷石建築として現存最大級のロマネスク建築で
1998年(平成10年)に国の登録有形文化財に登録されました。

大聖堂が完成する1年前の1931年(昭和6年)第3代主任司祭として着任したフランス人司祭、アルマン・プジェ神父は
盛岡天王公教会司祭を務めた方で、宮沢賢治と深い親交がありました。

宇都宮では古くから、大谷石で制作されたカエルの置物を「無事帰る」「迎える」などの縁起物として玄関に飾る風習がありますが
教会の外壁には、宮沢賢治の童話「蛙のゴム靴」に登場する三びきの蛙 カン・ブン・ベンのうち、カン蛙(かんがえる)をモチーフに飾り桶が作られています。

カン・ブン・ベンたちは日本人が花見や月見をするように、空を見上げながら雲見を楽しみます。
松が峰教会のカン蛙くんも、雨の恵みを願いながら雲見をしているのでしょうか。ほのぼのとした優しさが伝わってきます。

タグ: , , , , ,  投稿日:2018/10/15