城山地域学講座。

城山再発見~大谷人車軌道と大谷石産業の成長~in大谷コネクト 講師:大塚雅之先生

路面電車「ライトライン」の開業で注目を集める宇都宮市ですが、実は、明治、大正、昭和の時代に鉄道が張り巡らされた町でありました。

明治29年、宇都宮の有力実業家達が大谷石運搬の必要性、観光振興、産業発展を願い、「軌道敷設願」を嘆願し、城山・国本・富屋・姿川を結ぶ全国3番目の軌道となる「宇都宮石材軌道」が開業しました。
同時代に、野州人車軌道株式会社(後に宇都宮石材軌道株式会社に吸収)でも、戸祭・新里・徳次郎方面に線路が敷設され、旅客や新里石、炭、木材の運搬に大きく貢献しました。

バスや自家用車の増加により、蒸気機関車や人車は廃線となりましたが、当時の面影が市内には多数残っています。軌道の歴史を後世に伝えていきたいですね。

また、参加された皆様から、「歩いてみて、改めて大谷の景観の素晴らしさを感じました」との声も多数いただきました。

日本遺産大谷石文化や、重要文化的景観に認定された大谷地区の景観を活かし、宇都宮市のさらなる活性化に繋いでいきましょう。

タグ: , , , ,  投稿日:2024/09/09