宇都宮市本庁舎の巨大アート「親和帯」は、金属素材の抽象彫刻家で知られる清水久兵衛の作品です。
朱色を基調にした塗装が劣化した為、溶剤による洗浄・研磨・塗装などの修復作業が清水久兵衛の助手を務めた藤岡五郎氏により行われます。
作業完了は5月末日を予定。
美しく生まれ変わる「親和帯」を見るのが楽しみです。
【清水久兵衛】
京焼・七代目清水六兵衛を襲名し、陶芸家として高い評価を得る一方で、「もの」と周囲の空間に対する関心が高まり、1966年に彫刻作品を発表。1968年に「久兵衛」を名乗り、彫刻家としても活躍されました。
ひとり2役、二刀流作家としてアルミニウムや陶を組み合わせた作品を制作され、晩年は和紙やクリスタルガラスなどの造形にも取り組まれています。
構造と素材、空間などとの親和(アフィニティ)を追求し、日本各地に素晴らしい作品を創作されました。